【THINK】花を贈ること

ここ数年、二年ほどの間に、
花を贈ること、花を贈られること が
格段に増えた。

誕生日や、結婚のお祝いに花を贈ること。
そして、自分が贈られて、気が付いたこと。

花を贈ることは、
相手を想う気持ちを贈ることで、
花を贈られることは、
花を眺めながら贈ってくれた方の存在に感謝し、
花を飾る空間と時間をたっぷり過ごしながら楽しむものだ。

花は、形に残らない。
プリザーブドフラワーやドライフラワーという形もあるけれど、
咲いたまま、贈られたままの形で残せることはほぼない。

だから、何というか、贈った証は形としては残らない。
だけれども贈る、という姿勢が、
"見返りを求めず相手を想っている"ことを
ひととき現れる形にして贈るということなのかな。

贈られた方も、花は何か用途に使うことはできないし、なくても生きていけるし。
花を飾る時間、飾った空間、移りゆく花を眺める時間、
手で触ることはできない形のない"空間と時間"というものを通して、
こんなに自分のことを想ってくれる贈り主の存在に感謝するひととき。

人の嗜好は変わりゆくものだし、
幼い時は幼いなりに、
若い時は若いなりに、
楽しいことや好きなものがあるわけだけど、
"今"も、すごく楽しい。

ありのままの自分を受け入れてくれて、
人それぞれと解りながら、大切な存在がたくさんあって、
そんな自分に花を贈ってくれて、
花を贈りたい人がたくさんいる。

花を通して、
大切なものに感謝することができるようになった20代後半、
それもいいものです。

akari

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